もう うんざり
毎日同じ事の繰り返し。
来る日も来る日も同じ事してる。
そう。私はルーチンワークの鬼。
一日の全てを習慣で終える系女子、
ふなこでーーす。
ああ・・今日も右手にほうきが吸い付く。
なんだろうこの感覚。もはやほうきが
身体の一部とも言えるこの状態。
右手のゴム手袋とほうきの柄の部分の
強烈なフィット。床にどれだけの摩擦が
あろうとも私は決してこのほうきを離さない。
例え頭をヘッドショットされて、
私のかぶるシャンプーハットが床に落ちたとしても、
私はほうきを決して離さないだろう。
そう。私はプロフェッショナル。
この仕事にやりがいを持っている。
他の人から見たらただ毎日
ほうきを振っているだけの様に
見えるのかもしれない。でも違う。断じて違う。
ほうきのスイングのスピード。
ゴミを集める振りの精度。
そして振りの強さをきめる大元の腰の動き。
等々、日々PDCAを繰り返している。
1年前の自分と今の自分は全く違うのだ。
さっきうんざりと言ったけどあれは嘘。
私は同じ事の繰り返しの中に、
自身の成長を見ている。毎日ほうきと対話し、
ほうきを振る事で気付きを得ている。
私の行く先はこのほうきが教えてくれる。
目指すは天下無双。このほうきでいつか私は
取ってやるよテッペン様を。
でも一つだけ・・
しっくりこない部分がある。
それは
雇い主のこの子。
子供とは思えないふてぶてしさ。
その指示の出し方はまるで
パワハラ営業会社の営業部長の如し。
理不尽・理解不能の指示のテンコ盛り。
「ほうきに乗って空を飛べ」
いやいや無理を言うんじゃございやせんよ。
魔女じゃないんだから私は。
魔女のキキだったら飛べるかもしれないよ。
でもね私は家政婦ふなこ。
一日の全てを素振りと手のマメケアで終える系女子。
そんな指示を出されても、
それは職務上の危機でしかございません。
私もいつか。こんな風にベッドに寝そべって、
あれやれこれやれと言ってみたい。
でも人ってそれぞれ分相応というものがあるよね。
分かる。分かってるよ。言わなくても。
でも思うだけだったら自由。誰も私の思考を
縛る事なんてできない。でも・・やっぱり悲しい。
そう思ってたある日私は・・
エンチャンテッドエルム(ベッドの材料)
を手に入れたんです。
プライベートで家政婦フレンドと
魔紋会してたら運よくGET出来てしまったんです。
これはキタ!そう思った私は
早速家政婦フレンドにベッドの制作を頼みました。
これで私も・・使われる側から使う側になれる。
そう思うと手に持つほうきの震えが止まりませんでした。
そしてついに・・
私はベッドを手に入れた
『コル・ア・コル』
(逝け 覗き魔!!)
マケボ前は今日も平和です