ハウス見学で他人と二人きり。貴方はどうする?

今朝 5時50分

 

最近もっぱら朝型だ。
夜は12時くらいに寝てしまう事も多い。
そんな状況なので、
朝起きてすぐにログインする事も増えた。

 

 

『ランプ通りの雑貨喫茶』

DC:Gaia
サーバー:Ultima
場所:ラベ2ー39
営業日:PT募集ご確認ください

 

 

 

朝もハウジングのPT募集はいくつか出ているが
その中で一番気になったところがここだ。

 

 

庭のアジサイを横目に、
早速中に入ってみる。

 

 

なるほど・・こうきたか。
落ち着いた内装に、
局所的に配置された小物群。
募集文章にあった
「ごちゃっと物があふれた感」
というのはこれだったか。

 

 

テーブルに着き、
優雅なモーニングタイムといこうか。
新聞を読みながらパンを食べ、
コーヒーを飲む。最高ではないか。

 

皆さんは落ち着いて
朝ごはんを食べているだろうか。
毎日せかせかしていないだろうか。
たまにゆっくりと朝食を取ると、
心がリラックスできる。
朝食というのは心を落ち着かせてくれる
一日の始まりの重要なポイントでもある。

 

 

ご飯派。パン派。
あなたはどちらだろうか。
私はもっぱらパン派。
ただ、その理由を考えたが良くない。
「手軽さ・時短」が頭に浮かんだのだ。
ゆっくり食べましょうと言いつつ、
自身が時間に縛られた判断を
しているということが情けない。

 

 

 

 

黒い

 

真っ黒に焦げたパン。
それもまた風情がある。
不測の事態を笑い飛ばせる。
朝からそれくらいの心の余裕を
持って生きていたいものだ。

 

 

 

 

読書などもいいだろう。
自分だけの世界。心が落ち着く。
私も最近友人から勧められた本を
読んでいる。

 

 

その本が・・

 

 

くそつまらない

 

こういうものは気持ちだ。
コミュニケーションだ。
大切な人からおすすめされたものだ、
内容が自分に刺さるかどうかは
また別のお話だ。内容はともかく、
しっかりと読んだということを伝えよう。
私は本の感想をググる旅へでた。

 

 

 

気づけば見知らぬ人が
隣に立っていた。

 

 

思わずこちらもターゲットを
してしまったので、
完全に見つめあっている状態だ。

 

 

さて・・どうするか。

 

 

 

 

 

 

 

ここは素晴らしい場所だ。
その気持ちを伝えてみた。
比較的答えやすい言葉ではないか。
重たくなっても良くない。
軽めの会話ができるように意識した。

 

 

しかし

 

 

彼女から返事はなかった。

 

 

 

ここで私は気づく。

 

 

 

ここは喫茶店

 

喫茶店でいきなり話かけられても・・
恐らく向こうはそう思っているのだ。
これは私のミスだ。場をわきまえるべきだ。
喫茶店で落ち着いたひとときを楽しむ人、
その素敵タイムを破壊してはならない。

 

 

しかしここで予想外の展開が。
なんと「お辞儀」と「手を振る」の
エモートをしてくれたのだ。

ただ・・・私はまだ警戒していた。

もしかするとグループポーズのための
エモート操作だったかもしれない。
ここで「またどこかで」なんて言ったら
同じ轍を踏む、素敵タイムの邪魔をしかねない。

 

しかし

 

その予想に反し、彼女はそのまま
喫茶店を後にした。となると・・
あれは私に向けてのエモートだったのだ。

 

やっぱり

 

 

 

MMOって面白い

 

エモート一つでコミュニケーションが取れる。
言葉を交わさなくても、
そこには人と人との交わりがあるのだ。

 

 

2階に上ると、
そこには宝石細工をするスペース
があった。

 

 

素敵な場所に心がときめく。
せっかくだから一芸やって帰ろう。

 

 

 

 

いらっしゃい

 

 

言わないでもわかる
おれの宝石細工が
欲しいんだろ

 

 

だが悪いな
それはできない

 

 

なぜならもうおれは
宝石細工ができない

 

 

 

理由?
原材料はすべて

 

 

 

 

生活費に変えた

 

 

よし満足だ。
ジリ貧の宝石細工師の
ロールプレイを堪能した。
さて帰るか・・

 

 

 

誰かいる

 

 

 

え?じゃあこの姿を見られていた
ということ?
え?謎の宝石細工師ロールプレイを

 

 

 

 

 

見られていた!?

 

 

背けた背が、
私と目を合わせないのようにしているかの様だ。
一体どう思われているんだろう。

 

 

 

怖くなってしまった私は
一切の言葉を交わさずに

 

 

 

家を出た

 

 

 

 

外に出るとラベンダーベッドに
ちょうど朝日が差し込んできていた。
その光を見て私は思った。
最初に会った人も何かきっと
言葉を出せない状況があったのではないか。
私も先ほどの二人に声をかけられていたら
返事を出来ていたかどうか分からない。

 

 

人ってさ・・

 

 

 

色々あるよな…

 

 

 

 

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